綾鷹カワウソ妄想譚

一生涯の愛をこめて

ピンク色の研究


うちには2人の娘がいて、上の娘は大学入学と同時に家を出てしまった。
とはいえ別に音信不通になっているわけではなく、せっかく生家を出たというのに生家の近所に住むという、若かりし頃の私とまったく同じ謎行動をやっている。長女は私によく似た行動特性を持っているようだ。

 

いっぽう今春、次女も姉と同じ大学の学生になったのだが、こちらは姉のように生家を出ることなく炊事に掃除、洗濯から風呂掃除トイレ掃除まで父親からのイタレリツクセリを享受し続けている。こちらは実に母親似と言えよう。

 

その次女も大学に慣れてきたらしく、かわいいファーストフードのお店でアルバイトを始めた。夜遅くまでのシフトも多い上に家からバイト先までは飲み屋街を通り抜けねばならず、親としてはやはり心配だ。
さらに「髪を染めてくる」というので楽しみにしていたらお笑いタレントのカネチくんのようなピンク髪に染めてきたのでビックリした。バイト先で怒られないんだろうか。ましてやそんな色の髪型、10日もすれば逆アポロチョコのような感じになってしまってお手入れが大変だと思うが・・・まあ髪は染めてもどうか犯罪には手を染めることのないよう祈りたい。


今しかできないことをやるのはとてもいいことだ。かくいうこのおじいちゃん(私)だってかつて金髪にしたことがあるしな。すぐに戻したけど。

 


「その時にしかできないことをする」というのはとても大切なことだと思う。「その時でも未来でもしてはならないこと」でなければ、できるうちになんでもやっておくがいいと思う。

できることがどんどん増えていくのは嬉しくて楽しい。逆に出来なくなっていくことがどんどん増えていくのは切なくて愛しい。出来なくなるということは何かが出来た思い出を持つということだ。失うということは得ていた記憶を手にすることだ。なにも行動せず、なにもしなければ得ることも失うことも出来ないし。


ただ、18歳の女の子がピンクの髪をしてミニスカ履いて深夜の繁華街を歩いているとなればこれはやはり親としては心配なので、とりあえずiPhoneの緊急SOS操作手順だけ教えておいた(もちろん緊急連絡先も私のiPoneに設定済だ)。

深夜にピロピロ呼び出されないことを心から祈る。
眠いし。

 

GachifloZ


P.S.
ちなみに今朝はiphoneを家に忘れていった。
ギャフン。