綾鷹カワウソ妄想譚

一生涯の愛をこめて

復習という名のもうひとつの世界


「ここではないどこか」というのは太古の昔より若者に唱えられ続けてきた魔法の呪文ですが、ある意味でそれは神様と同じ祈りの言葉なのかもしれません。

どちらも目には見えませんが、それらがある(いる)ような感覚は無神論者でゾンビィな僕にも確かにあります。

人生はつらく悲しくとても理不尽です。
自分が悪いこともたくさんありますが、おかしいだろそれ!と思うようなこともたくさんあります。

楽しみにして訪ねたお店が告知なしの臨時休業。
結局はルックスや若さが勝負のどうしようもない現実。
ある日突然障害者になるなんてのも相当理不尽でしょう。


しかしながら結局はそれらを受け入れるしかありません。
受け入れて、拳を突き上げるしかないのです。
ここではないどこか、はそんな僕らの楽園の地です。

 

そういえば先日こんなことがありました。

僕の上司の係長さんがミスをしてしまい「ちょw失敗したw◯◯さんに謝っといてwあ、あと課長には内緒な!」と言ってきました。
普段からお世話になっている上司なので「あ、はいわかりました」と答えて火消し?をしておきました。

それから一ヶ月くらいしたある日、課長から僕が突然呼び出しを食らいました。先日の件が発覚したのです。「事故(ミス)を隠蔽するとはどういうことなんだ!」とこっぴどく叱られました。

僕は正直に係長のミスと火消しを頼まれたこと、課長への口止めを命じられたことを伝えたのですが、社内では「僕のミスを僕が隠蔽した」ということになっているらしく、理不尽やのう・・・と思いました。


でももっと理不尽だなあと思ったのは後日その課長が本当に自然に、サラッと「大丈夫大丈夫、黙っていればわからないから」と付け加えて僕にある指示を出した事です。

 

うふぅん、理不尽だけど気にしない。
ゾンビだから!

いつかここではないどこかで花を咲かせましょう。

 

GachifloZ

 

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