綾鷹カワウソ妄想譚

一生涯の愛をこめて

バスケットケースに君と

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こんにちは。

昔の私はかなり嫌なガキで性格がねじ曲がっていたので、小学生の頃には既に生涯に渡る人生設計をかなり明確に思い描いていました。

 

東京の一流大学を卒業し、日本一の大企業に入り、若くしてエリートコースまっしぐら。いい服を着ていい車に乗ってきれいなマンションに住み・・・といったよくある信長の野望的?なものから、後輩の女子大生をお嫁さんにもらってかわいい女の子をふたり産んでもらうとか、かわいい彼女の手作りサンドイッチをバスケットケースに入れてピクニックに行く風景とか、それはそれはもうあくなき妄想を日々(勉強もせず)つらつら思い描いていたものです。

 

もちろんなんの根拠も算段もありませんし、実現させるための努力を惜しまぬ信念など柿の種ほども持ち合わせておりませんでした。


でも・・・それでも実際おじいちゃんになってみると「なんだかんだ言って結構叶えてしまったぜフフフ」と言う感じなんです。

 

だって例えば「東京の一流大学に入る」って滅茶苦茶アバウトですから。
東大とか早稲田の政経とかは間違いなく一流だと思いますけど、GMARCHが一流かどうかはかなり意見が分かれるでしょう。日東駒専はもとより大東亜帝国を一流と呼ぶ人だっているかもしれない。

きれいなマンション。
いい服。
いい車。みんな同じです。

小学生男子であった自分の当時の定番妄想「かわいい彼女と横浜までドライブ」なんて「横浜」「ドライブ」というのはそれなりに具体的だけど、彼女が「かわいいかどうか」は完全に主観だし、だいいち「彼女かどうか」というのだって所詮は思い込みに過ぎません。

要するにこんなの「自分が納得できるかどうか」なんです。


そういった意味では(笑)ほとんどの夢を叶えてしまったおじいちゃんの最近のマイブームは「叶えていない幼き頃の夢を強引に過去のポケットから引っ張り出し、無理矢理実現させてしまって悦に入ること」なのです。

 

さあ、とりあえずバスケットケース買いに行かねば!

 


GachifloZ

 

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未来へススメ、Future !

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こんにちは。


いよいよ筋肉少女帯の新譜「Future!」が発売となります。
かつては過去に取り憑かれた「トラウマパンクバンド」と言われた(あっ、それは特撮か、まあいいや)筋少が「未来」を歌う日が来るなんて実に感慨深いものがあります。


前作「おまけのいちにち(闘いの日々)」が言うならば「Pastッ!」という感じでしたので、帆先を180°変えておじいちゃん版「未来へススメ!」という感じでしょうか。そりゃあ一本指立てたくもなるというものであります。


若かりし頃の自分のことを棚に上げて言うのもなんですが、家でひねもすゴロゴロしている我が娘らを見ていると「未来永劫、時間は無限にある」と感じているように思えてなりません。
でもやはりすべては有限で、確かに未来はあるけれどもゴロゴロしていられる時間の終わりは必ずやってきます。


幼い頃の「絶交」(←懐かしいな、最近してないな絶交)に始まり、学生の頃なら「クラス替え」「転校」「卒業」という形で、大人になれば「転勤」「転職」、あるいは「落選」「失脚」「投獄」「破局」「事件」「事故」「罹患」、そして果ては「生き別れ」・・様々な形で終わりの機会はやってきます。

 

だけどそんなのいつだって出会いとセット販売だからね。バラ売りはしてないんだきっと。


だからそれはしゃーない。

だから今を大切に。
昨日のことは忘れられないし明日のことは不安で仕方ないだろうけど、それでもなにより今日を大切に。

 

空に一本指立てて未来へススメ!Future !


GachifloZ

Tranquilo. (=焦んなよ。)

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ようやく本格的な秋って感じになってきたが、同時にこの夏の散財に対するお支払いの時期ともなってきた。チャリーン。
もう、請求明細を見るのも恐ろしくて全く見ていないが、それはそれは相当なものであることは容易く想像出来る。


どのような散財かと記憶を振り返れば、

ロスインゴベルナブレスデハポンのTシャツとキャップ、リンク栃木ブレックスのTシャツ、ライトニングケーブル2本、フェイスローラー(笑)、育毛剤(必死)、バリカン(その名もボウズカッター)、無印良品の白シャツ、コンバースの黒スニーカー、NewBalanceのバッタモノ白スニーカー・・・
ううむ、無ければ無いで困らぬものばかり・・・


痩せたのを良いことにあちこちでラーメンを食べにも行った。
国分寺のムタヒロ、中野のほおずき、東池袋大勝軒本店、早稲田のとしおか、歌舞伎の二郎、etcetc...。
なにも遠出してまで食べに行かんでも近所に美味しいお店いっぱいあるのに・・・


そしてなんといってもお財布からお金を最もブチ抜いていったのが真夏のLIVEだ。

杏果ちゃんソロコン 6,900円
夏バカ味の素スタジアム 9,200円
タオル、Tシャツ、ペンライト他 10,900円
あーりん両国 8,000円+ 新譜CD代
ももクロさんだけで4万円も使っているやないか・・・

この他にもサッカー日本代表W杯最終予選やらなんやかんやあり、結局このひと夏で都合10万円以上は散財しているものと思われる・・・。

 


しかし!
だがしかし!

楽しい夏だったなあ(^o^)。


何十万円何百万円使っても喜びを得られない人生もあるというのに、こちとらシンゴジラガシャポン300円でウハウハ言ってるんだから、つくづく良い人生だ。

ま、ただそうは言っても本来ならば7の残債が残っていようがいまいがiPhone8、いやさiPhoneXを迷わずポチるところだが、ここは深呼吸して要検討セざるを得まい。それもまた人生。

 

さ、秋も最高に楽しもう。

GachifloZ

悪魔の手毬唄な朝

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リハビリ日記。

この前、会社に出勤途中トボトボと肩を落として歩いていると、むこうから今時めずらしく腰の酷く曲がったおじいちゃんが杖をついて歩いてきました。

どれくらい曲がっているかというと、「悪魔の手毬唄」に出てくる老婆くらいグイッと曲がっているのです。それはそれは直角二等辺三角形の定規のごとき実に見事な角度でしたが、今はまだナウでヤングな新米おじいちゃんである僕は「あれが近い将来の自分の姿か」と思ってしまい、なかなかに切ないというか、正直なところ「やだなあ」と思ってしまったのです。

でも、でもですよ。

10代の僕が今の僕を見たらきっと「ああはなりたくないものだ」と感じると思うんです。
髪は薄くなるわ鍛えても鍛えても筋肉はつきにくいわ、逆に油断すればあっという間にブヨブヨになるわ、なにより気力は続かないわ。

だけど今の僕は今の僕のことをちっともお気の毒だとは思っていません。むしろ10代20代の自分をこそ「お気の毒に」とか思っちゃってるわけです。だって今のほうが100倍しあわせですから。

そう考えると、あの直角三角形老人は実は今のオレの1000倍シアワセであるのかもしれません。1000倍シアワセなおじいちゃんが腰をグイッと曲げながら、1000倍不幸な今のオレを見て「毎日毎日あくせく働いてお気の毒に」と思ってるのかもしれません。

勝手な思い込みで他人を気の毒がったり、哀れに思ったりすることのなんたる愚かさよ、とつくづく思ってしまう秋の朝なのでした。

ちゃんちゃん。

 

GachifloZ

走れたいやきくん

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僕は子供の頃からたい焼きが好きで、今までいろんなところのを食べてきました。

四谷わかば日本橋柳屋、神田達磨、根津のたいやき、新橋櫻屋、十条のけんぞう、恵比寿のひいらぎ・・・チェーン店ですが鳴門鯛焼本舗とかクロワッサンたい焼きとかも。

この前ある人に「オススメのたい焼きは?」と聞かれたのですが、僕は未だその答えが出せないでいます。
だってぜんぜんわからないんだもの。


ラーメンなんかも同じです。
カレーや餃子、ハンバーガーとかもそう。。
特に二郎系ラーメンはインスパイア系含め「夜間のみ営業」の店を除いてほぼ全店舗食べ歩いたと思いますが、「ほうほう、ではどこの二郎がオススメ?」と聞かれるとやっぱり答えることができません。ぜんぜんわからないんです。自分でどこがオススメなのか。

「みんな美味しいよ」じゃダメですよね?
だけど不味い店なんてそもそも行かないし、海ほたるの「あさりまん」以来まずいものなんて食べた記憶がありません。みんな美味しかったし、「こっちのほうが美味しい」「あっちのほうが美味しい」とかそういうふうに捉えていないんです。きっと。


「どこが好きか」ならわかるんです。
でも、じゃあ「そこがいちばん美味しいのか?」となると自分でもううーんと首をひねってしまう。


「良し悪しじゃなくて自分が好きだと思う店を言えばいいんだよ」とも言われるのですが、「大好きな人とはじめて二人で食べた二郎◯◯店が好き」って言われても質問した人は「あ・・・はあ、そうですか・・・」としか言いようがないじゃないですか。

ましてや「◯◯のたい焼きが好き」と答えて「ええー◯◯たい焼きのほうが絶対美味しいって!」とか言われたら反射的に昇竜拳を出してしまいそう。


もうある程度のレベルまでいったら「違い」があるだけで「優劣」なんて無い気がします。


というわけで僕の好きなたい焼きは「横浜くりこ庵」のたい焼き小倉味です。チェーン店ですみません。


GachifloZ

おじいちゃん、がんばってる途中。

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リハビリ日記

肩こりがひどいとか疲れやすいとか
せっかく痩せたのにお腹がまた出てきたとか
果てしなくどこどこまでも眠いとか
薄くなった髪を毎日せっせとお手入れしているけれど 単に伸びているのか増えているのか今ひとつわからないとか
ほうれい線を消そうとあれこれリフトアップに励んでいるけれど 効果が出ているのかどうか今ひとつわからないとか
筋トレしても以前の1/10のスピードでしか筋肉がつかないとか

おじいちゃんはおじいちゃんなりにまあいろいろあります。


この前、会社へ行く道すがら、前を歩くおばさんがスネまでのストッキングを履いているのを見ました。
なんでスネまでのストッキングだとわかったかと言えば、そのおばさんが膝丈のスカートを履いていたからです。

僕はスネまでのストッキングというのはスネまでのスカートにあわせるものだと思っていたので、まるでハイソックスのごときその着こなしに非常な違和感を覚えました。
はっきり言えばかっこ悪いなあと思いました。


電車の中で「親子コーデ」をしている人たちを見ました。
40すぎのお母さんと高校生くらいのお嬢さん。
ふたりはまるきり同じ福を着ているのですが、唯一違ったのがお母さんはナマ足で、お嬢さんはストッキングを履いていたことでした。
お母さんのおみ足がきちんと手入れされているならまだよいのですが、けっこう雑というかありのままというか要するにざっくばらんな感じで。


何もしなくとも肌がきれいで張りのある年代の人がいろいろお手入れをしていて
がんばってお手入れしなければジリ貧な年代の人があまり気にされていない。

それでいて「男はどうせ若い女がいいんでしょ」みたいなことを言われてもなあ、とか思ってしまうわけです。


あるあるネタですが、
70点取れている人は80点90点を目指すけど
素点が40点の人が80点90点を目指すことはとても難しい。
出来るかどうかではなく、やろうという気になることが難しい。
そしてそれを維持するのがもっと難しい。
本当に難しいなあと日々思うのです。

でも
やり続けるしかないよね。
ハンデ戦だと思ってがんばります。

いつか一緒に輝いて。

 

GachifloZ

 

すべてはタマタマ。

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というわけで。
けっこう我ながら心の奥底まで深く染み込んでいるPTSDだけれども、うーんやっぱり結構平気。
平気なんだよね。不思議なほど。

やっぱり経験値なんだろうと思うんだけど・・・ここまで行ったらヤバイ、ここまでなら平気っていうのがわかっているんだよね。
どんなことでもそう。
荻窪二郎の小ブタヤサイニンニクは平気だけど本店の小ブタヤサイニンニクはやめとけ」みたいなのがあらゆる場面で効くんだよ。

ガスの抜き方もわかっているし、抜き加減もわかってる。
応用力というか、臨機応変というか、そういうのがわかってきたから今こんなに楽なんだろうと思う。

五郎ちゃんじゃないけど、「オレは今何を食べたいんだ?」みたいな自問自答をこれまであらゆる場面で繰り返してきて、食いすぎたり食わなすぎたり、倒れたり病院のお世話になったりも散々してきた。ダイエットしたら栄養失調の診断が下りるまでやったし、酒は救急車で運ばれるまで飲んだ。まだ若い無茶が効くうちにどんなことも徹底的にやってきたから今のほほんとしていられるんだろう。

今はもう言葉もうまく操れない。
さっき、タンブラーで「下がりはじめたマイモチベーション」という投稿が流れてきて、ああ本当に素晴らしいな、オレも昔はこんな素晴らしいことが言えてた気がするな、今はもう見る影もないな、哀しいぜとひどく落ち込んだ。
気の利いたウイットとエロに富んだ文章はもう書けないけれど、でもそれだって考えてみればインターネットが普及する前でよかった。今あの頃のように自分の性癖なり性体験なりを赤裸々に勢いで書き連ねていたらとんでもないことになっていたような気がする。

なにもかもがちょうどよかったんだ。きっと。たまたま。

ピンチを切り抜けたことは枚挙に暇がない。
でも、今苦しんでいる人に「こうするといいよ!」とは言えない。
だってオレのはたまたまだもの。

僕は苦しんでいる人たちに、過去のオレのような人たちに、何をしてあげられるのだろう。なんと言葉を掛ければいいのだろう。
言葉が見つからない以上「あんなバカでも生きていけるのなら私もきっと大丈夫だろう」と笑ってもらえるよう、明日もエロなことを考えながらとりあえず生きていこう。
とりあえず。

GachifloZ