2020年の挑戦

ちょっと最近おもしろい日記を書いていないので、「面白い日記を書こう！」と思って書いてみます。
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ぬ、ぬおう、ネタがないッ！
・・・しかたないのでこの前見た不思議なマダムのことを書こう。

この前あるローカル電車に乗っていたら向いの席にちょっとみすぼらしい身なりのおばさん（50代後半くらい）が座りました。僕はミニスカのお姉さんもしくは美人の人妻がお座りになってシルビア・クリステルのごとく脚を・・・古いな、シャロン・ストーンのごとく脚を・・・って、これも古いか。ええい、吉木りさのごとく綺麗な脚を組み替えたりしてもらってパンチラGETしたかったんだよ！吉木りさのイメージビデオにそういうシーンがあるかどうか知らんけれども！

コホン。まあそうそう人生うまく行くはずもなく、要するにオバハンが座ったんですよ。頭ボサボサのオバハン。僕は「チッ・・・」と思いつつ本を読んだり流れゆく風景を眺めていたりしたんですが、突然そのオバハンのバッグ・・・いやこれはもうバッグというよりイメージ的にはズタ袋ですよ、飯場帰りの丹下段平が持っていそうなそのオバハンの抱えてるズタ袋からピロピロ携帯が鳴っているわけですよ。

僕は「こんのクソババーッ！電車に乗る前にマナーモードにしとけやコラタコボケカスーッ！！奥歯ガタガタ言わせたろかいっ！」と実は保育園児に対してですら口には出せない脳内だけの罵詈雑言を浴びせ、冷ややかな視線を照射してやりました。ざまあみろ！
しかしどうでしょう、そのクソババーの取り出した携帯！な、なんと僕と同じ最新型のiPhone5じゃありませんかっ！なんたるこのアンバランス！ど、どこで拾ってきやがった！ひょっとしたらiPhnoe5とかなんじゃないのか！？もしくはlPhone5とか！九龍城の土産売り場とかで売ってそうなやつ！

僕はさりげなく、かつ眼力の全てを動員して目を凝らしたのですが、どうやら本物っぽいです。うーぬどういうことだマダム・・・。iPhone5持ってるだけでとりあえずクソババーがマダムに昇格です。マカーはこれだからイヤですね。
しかしやはり不自然さというか違和感は消えず、僕はもう少し観察を続けてみることにしました。するとどうでしょう、さっきの丹下段平ズタ袋に「Coach」って書いてあるじゃないですか！Coachってあのバブル時代でいうところの「あっちもこっちもどいつもこいつもみんな持ってるPLADAのバッグ」みたいな、キンキラしたステージママはとりあえずコレ持ってろ的なヤツでしょ？ますます謎は深まるばかり・・・。

更に良く見れば靴もフェラガモっぽい靴を履いている。服は見れば見るほどダサいが、個別に見れば質感は良い感じがする。少なくともオレみたいな「ユニクロ・ユニクロ・たまにしまむら、もしくはジーンズメイト」といった阿佐ヶ谷パールセンター商店街チックな取り合わせではどうも無いような気もする。しかしダサい。ひどくダサイ。なんだあの色の合わせ方は？あまりにひどすぎる。オバハンくさいクリーム色のスリムっぽいパンツになぜ青島ジャンバーみたいなくすんだモスグリーンを合わせる？それじゃ青島刑事というより刑事ヨロシクだ。そしてそのくすんだモスグリーンの下はまさに巣鴨地蔵通りにおけるフォーマルウエアともいうべきアニマル柄とキンキラスパンコールの散りばめられた広く襟元の空いたインナーだ。頼むから前かがみにならないでくれ！

センスの無さでは人後に落ちないオレがヒドいと思うんだからやはり相当ヒドいはずだ。「これが白金マダムの最先端オシャレw」なんて記事がFRaUあたりに乗るとはとうてい思えない。週刊大衆やアサヒ芸能ならあるかもしれんが、それでも「熟女ピンサロで大流行！」が関の山だ。

だいたい3日は洗っていないであろう白髪混じりのボサボサ頭はどうだ。全く化粧ッケのないザラブ星人のような肌ツヤはどうだ。せめてダダみたいにしてくれ。それなのにそのお高い（かどうかよく知らんけど）バッグに突っ込まれたくしゃくしゃのコンビニ袋はどうだ。どこをどうとってもアンバランスだ。まるでウルトラQのようじゃないか。

いや、オチはないんです。無いんですけれども、あのマダムは一体何者だったのでしょうか。僕はまぼろしを見たんでしょうか。あのマダムがケムール人だったらどうしよう。電車の中でまぼろしを見たり、どうせ誘拐されるならついでにメーテルと銀河鉄道に乗って旅をしたいものです。
あのマダム、おそらくは僕より遥かに裕福であろうと思われるのですが（身に着けているものが全部本物ならだけど）、なんか・・・僕は嫌だな。しまむらでいいや。あと、髪の毛はきちんと整えようっと。

GachifloZ
oooxxx