綾鷹カワウソ妄想譚

一生涯の愛をこめて

鬼滅の刃はパワハラセクハラで怒られないのでしょうか

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 デザイン会社に転職する夢を見ました。

もともと好きな仕事ですし、やってることはとても面白いのですが上司が残業大好きで帰してくれません。

 僕はとっとと終わらせて帰ろうとするのですが「ウチはこういう会社だから」と時代を飛び越えた昭和のような事ばかり言われてなかなかに難しい。社長さんもそういう方針だそうです。


 僕は「あー昨日観た鬼滅の刃みたいだなー、天狗のおじさんの修行は殴る蹴るでパワハラ全開だし、労基違反だし、狐の男の子は『男は強くあらねば男ではない』なんて今時聞かないセクハラだよなー、民主党社民党のバカどもはスガガーと怒らないのかなー」と思っていたのですが、内心では逆のことを考えていました。

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 僕はずっとそれらが当たり前の世界で育ち、間違いなく価値観の中に「男は男らしく強くあらねば」とか「女を守る」とかいう感覚が強くあります。ひどい男尊女卑です。女性に対する人権侵害です。んで、実際殴られ蹴られ徹夜徹夜でボロボロになるまで働いて、それで身体も壊したし、大切な人も失った。


 当然それが楽しかったわけはなく、辛く苦しく消し去りたい思い出で、次の世代にこんな思いは決してさせたくないとは思っています。


 だから今は暇そうにニコニコ過ごし、若者の愚痴を聞き、毎日毎日定時で帰る好々爺として振舞っていますが


 心の奥ではあの頃のような修羅場の中にいたいんだ、毎日毎日目を血走らせて怒号と罵声の中で働くのが好きなんだと思う夜があります。

 あの頃は誰もがうらやむような報酬を貰って、良い車に乗って良い服を着てカードはゴールド以外許されずホテルでパーティーかなんかやって、すごいですね、素晴らしい成果ですねとなんてくだらないくだらないくだらないなんてくだらない日々だ


でもそれが今じゃどうだ、自分の娘くらいの職員のくだらない愚痴を聞く日々だ。まるで俺は帰還したベトナム兵のようだ、戦地ではヒーローだったのに平和な世の中では無能扱いされたあのランボーのようだと

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 そんなことを思いながら外を眺めていると窓に写る自分が20代で「ああこれは夢だ」と気付いて起きた休日の午前5時。 


GachifloZ