綾鷹カワウソ妄想譚

一生涯の愛をこめて

試験の思い出 ~ ぼっち・ざ・受験

「試験」で思い出すのはやはり大学受験でしょうか。
雪のよく降る寒い冬でした。

いくつか大学を受けたうち、最初の試験は滑り止めに受けた大学でした。

そこの入学試験3教科をすべて提出しおえた時の「100点だったな!わからなかったところがひとつもなかった!間違えたであろうところがひとつも想像出来ない。完璧だ!!」という確信にも似たあの感覚は今も忘れません。

ただまあ、総代にも選ばれなかったし、大学側からなんのお声掛けもなかったので実際にはたぶん100点×3教科ではなかったんだと思います(笑)。


なんにせよ、なにかに向かってあれほど集中してがんばったことはありませんでした。若さゆえなのかアホ故の過集中だったのかわかりませんが、寝ている時と食事をしている時以外はとにかく勉強しようと決め、実際アホみたいに風呂につかっている時もトイレで気張っている時もただひたすら一徹に試験勉強をやり続けたあの気力。今では想像も出来ません。

 

・・・と、思ったら。

思い出しました!そんなことはなかったわ(笑)。
確かに風呂に入っている時もトイレに入っている時も勉強していました。
でも、「『山川の日本史』を風呂の湯気でヨレヨレにするの巻」とか「『豆単』を覚えるたびにぐちゃぐちゃにして厚さを倍にすることでいかにも勉強したような気になるの術」とかやって遊んでいた?気がしますし、それより何よりちょくちょく大きな息抜きをしていたのを思い出しました。


受験生のくせに定期的にライブハウスに行っていたのです。
月に2回くらいかな・・・。もうちょっと行ってたかな・・・。

その頃僕には敬愛しているアーティストさんがいて、その人がライブをするたびに僕は参考書片手に足繁くライブハウスへ通っていました。そしてその人のライブからの帰り道、僕は「やるぞぉおおお!」とメラメラ燃えて(萌えて?)いたのです。

 

「私は負けない。勝って全ての自分を肯定してみせる」ってやつです。
「ありがとう あなたのおかげで 私はまだ戦える」ってやつです。

そして冒頭の雪降る2月を迎えたわけです。

 

いやー息抜きって大切ですね!?

受験生のみなさん、実力を出し切れますように!

あなたはぼっちじゃありません。

心から応援しています!

 

 

(後日談そのいち)

ひとつだけ自慢します。
そのアーティストさんは当時「お客の数よりスタッフの数のほうが多い」という、小さなハコで歌うよくあるパターンの売れないアーティストさんでした。最低記録はスタッフ5人、客2人(うち一人が僕)。

が、あれから何十年も経った今、その人の声を聞かない日はないです。たぶんコレを読んでいるあなたも知っている人です。漫画みたいですごくないですか!?

受験直前、いつもの小さなライブハウスで酔っ払ったその人が僕にペチペチビンタを放ちつつ「◯◯ぃ、アンタ試験がんばんなよ!負けちゃだめだかんね!?ぜったいごーかーくぅ!ばんざーいばんざーい」と励ましながら歌ってくれた夜を僕は一生忘れません。


そりゃあ大好きなひとからそんなふうに励まされたら100点取るでしょ。
男なら100点取るまでがんばるでしょ。

やりますよそりゃあ。

(後日談そのに)

オール100点を取ったその滑り止め大学受験はオール100点なので当然合格しましたが、その試験当日帰宅後に気がゆるんだのか何なのか鼻血を出して突然ぶっ倒れ、翌々日38度の高熱を出しながら受験した本命の第一志望校は、滑り止め同様「全教科100点ッ!」の確信を得たにも関わらずなぜか不合格で、後日そのアーティストさんに「・・・あんたほんとバカ」と笑われたことは誰にもひみつです(笑)。


GachifloZ



 

今週のお題「試験の思い出」