誰がために
2020年に大ヒットした鬼滅の刃という漫画の中に「全集中の呼吸」という言葉が登場します。身体機能を高めるための呼吸法なのですが、これがなかなかうまく出来ません。うーんなぜだろう?プヒー。
同様にこの漫画の中で「次の世代へつないでいこう」というニュアンスのセリフが出て来るのですが、これを受けて一部で「子供が出来ない人だっているんだ!」とか「結婚もせず子供も産まない大人はゴミクズですかそうですか」みたいな反応があるという記事を読んでしまい、本当に人間にとって読解力というか小学校での国語教育というものがいかに大切かをつくづく考えてしまいました。
どうして「次の世代」が「『自分の』子や孫の世代」だと思うんだろう?
結構ここらへんが時代の閉塞感を加速させている気がします。
世界に閉塞感が溢れています。
みうらじゅん先生おっしゃるところの「(駐車場に)空あり」状態です。「無いという状態が確かに有る」ように「閉塞している世界が確かに拡がり続け」ているように思えます。
僕の周りで実に多くの人が心を病み、体調を崩し、覇気を失い、目標を見失い、今日を嘆き、過去に苦しみ、途方に暮れています。世界は分断され、人々は祖国をないがしろにし、先祖を敬わず、未来につなげようとも考えず、今が大切自分がよければそれで良い良いオールオッケイ多様性多様性と実に刹那で薄っぺらい世界観がもてはやされています。世間にながされるそれらの言葉は耳障りこそ良いものの、まさに巧言令色鮮し仁というべき腐臭が私だけにはプンプン臭ってきます。
世界が疫病なり戦争なりで閉塞感に包まれるというのはこれまでも繰り返し行われてきたことで、私達にはそこそこ免疫があるはずなのにこの世紀末感はどうしたものでしょうか。
みんなゾンビ映画とか観てこなかったの?
日本沈没は?大霊界は?復活の日は?ナウシカでもいい。
マッドマックスは?12モンキーズでもいいよ、観てこなかったの?
おじさんたちはATG映画とか観たよね?青春の殺人者とかアメリカンニューシネマとか散々観たよね?
大丈夫大丈夫、だーいじょうぶ
希望はある。どんな時にもね。
絶対にそれを忘れてはいけないよ。
世界70億人がしあわせでも恋人が不幸だったら許さない
そして世界70億人が不幸せでも恋人がしあわせだったら・・・
僕の恋人は世界70億人がふしあわせな世界でしあわせではいられない。
世界はそんなものなのです。
GachifloZ