綾鷹カワウソ妄想譚

一生涯の愛をこめて

夢の逆流


SONYがスマートウォッチ「SmartWatch 2 」を10月25日に発売すると発表しました。
マカーたちの妄想したApple版スマートウオッチに比べるとやはりちょっとカッコ悪い気もしますが、僕が子供の頃に心踊らせたSONY製品ですからやっぱりがんばってほしいなあと思っています。
幼い頃、時空を越えてやってきたヒーローたちのように、スマートウォッチにはやはりフタを付け、こうパカっと開けてテレビ電話をするというスタイルを実現させてほしいものです。絶対買うわ。
あ、あと(例え不要であっても)ロッドアンテナは必須です。


さて、前回の日記で「マンションの全面外装工事が行われるからベランダを片付けないとならん」とボヤきましたが、なんとかそのベランダも片付き、現在は平穏な魔窟生活を送っています。
もともと古いマンションですが、外壁を全て黒い防塵膜で覆われたその姿はまさに事前の予想通り九龍城砦を彷彿させる容貌で、「秘境」「廃墟」に滅法弱い僕としては久しぶりにお家に帰るのが楽しみになっています。それにしても「関係者以外立入禁止」のゲートをくぐっていくのはなんであんなに楽しいんでしょうか。

ただ、例のベランダ倉庫については記憶違いが多くありました。まず、ベランダ倉庫の奥に大量に収納されていると思っていたエロ本、エロDVD関係が実はほとんどなかったことです。厳密に言えば本が1冊とVHSが1本、DVDが1本あるだけでした。

しかも本はカミさんがネットアイドル(死語)だった頃にエロ雑誌に取材された時の本で、エロ本というのか思い出アルバムというのか実に微妙なところ。まあ少なくとも(三角ビキニ程度の露出とはいえ)母親がエロ本に載っているというのも小学生女子には刺激が強いでしょうからあえて「んもう、パパちゃんのエッチ!ヘンタイ!ごくつぶし!」という罵詈雑言も「いや〜参ったなあ、タハハ」と笑ってごまかすことにします。
ちなみにVHSのほうはコスプレーヤー更衣室盗撮の裏ビデオで、(記憶はないのですが)カミさんが写ってたらこちらも(´・ω・`)ショボーンとしてしまいそうなので中身は見ないでおこうと思います。
一方DVDはいわゆるバッキー系の実録犯罪系裏DVDで、どんなグロ画像も変態キワモノ企画AVも平気な僕が観たあとゲロったといういわくつきの作品でした。
これはもうエロDVDというよりは自戒のためのDVDです。でもさすがにおじいちゃんとなり、もはや鬼畜となって女性を犯したい衝動にかられることもないでしょうから捨ててしまいました。
…逆に言えば年がら年中そんな衝動に駆られていたなあ、俺。死ねばよかったのに。

しかししかし、実はこれらを上回る衝撃の発掘があったのです。

前回の日記で「あるはずが無い」「すべて燃やした」と断言していた若かりし頃の写真が山のように出てきたのです。主に大学の頃のものですが、まあーあるわあるわ。ざくざくと。そして若い!かわいい!かっこいい!なんでモテなかったのっ!?
四半世紀ぶりに見る自分の姿を見て僕は実になんというか「お前がこれから過ごす四半世紀がどんなもんかオマエ本当に何にも知らねえでオマエ本当によぉ・・・!」と、言葉にならない複雑な心境でした。

消したかった過去を四半世紀かけてようやく消し去って、そして今、突然目の前にあらわれた四半世紀前の自分。
全てを消し去り続けてきた今となれば「僕は何をそんなに消したかったんだろう」とすら思えるのですが、あれから実に長い道のりを歩んできたことは間違いなく、全ては忘却の彼方、まさに今思えば遠くへ来たもんだって感じなのです。ああ、マゼラン星雲波高し。


そして更に驚愕の出来事が。
四半世紀ぶりの若き自分の写真を発見した次の日、ボーっとそれらの写真を眺めていると突然電話が鳴り出しました。我が家はKGBあるいはCIA、もしくはNTTの陰謀により「新しい墓地のご案内」か「古くなった畳の張替え」しか電話が来ない設定にされているはずなのに、その電話はどこか聞き覚えのある声で・・・。なんとそれは四半世紀ぶりに聞く大学の後輩からの電話なのでした。

四半世紀封印していた四半世紀前の写真を四半世紀ぶりに発見した翌日に四半世紀間関係を絶っていた四半世紀前の知人から四半世紀ぶりに電話が来るってすごくないですか!?

いろんなものが時空を越えて集まってきているようです。
死期が近いのかもしれませんね☆

GachifloZ