綾鷹カワウソ妄想譚

一生涯の愛をこめて

気分はだぼだぼソース

今週のお題「読みたい本」

「気分はだぼだぼソース」(椎名誠 情報センター出版局 1980年)

 

 

読みたいけれど読めない本。
なぜかというと押入れの中にある1000冊を超える文庫本やVHSビデオの山に埋もれていて取り出せないから。

 

この本で私は椎名誠を知ることになるわけだけれど、そのキッカケは伊武雅刀島津冴子がやっていたこの本のラジオドラマ。たぶんNHK。カセットテープに録音してある。母さん、あのカセットテープ、どこへ行ったんでしょうね・・・。

 

 

当時私はラジオが好きで、布団の中でビートたけしオールナイトニッポン(1981)や笑福亭鶴光オールナイトニッポン、アニメトピアⅡ(1982)なんかを録音して繰り返し聴いている子供だった。

当然ながらスマホなど存在せず、youtubeも無く、テレビは一家に一台の時代で、しかもそれはたいてい親父様の野球中継や妹様の音楽番組などに占領されていた。さらにはいわゆる「受験戦争」世代なので夜21時以降はテレビなど見せてもらえず、自分が好きなものを自分で選べるメディアは唯一ラジオだけで、この頃はまさに私の中のラジオ黄金期。のべつまくなしいろんなラジオ番組を聴いていた。

そこから「スネークマン・ショー」(1981)のブレイクなどもあってラジオドラマ「気分はだぼだぼソース」にたどりつくわけ。

 

この本から椎名誠をはじめとするエッセイ本というものを読み漁るようになり、折からのプロレスブームに乗って「私、プロレス味方です」(村松友視 1980)なんかも読むようになり、さらにはサブカル界隈も覗くようになって、中島らもみうらじゅん大槻ケンヂなどに傾倒していくことになる。そしてバンドブームがやってきて・・・。

 

そういう意味では自分の中の記念碑的な一冊なのであります。

 

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