綾鷹カワウソ妄想譚

一生涯の愛をこめて

ウルトラ警備隊西へ後編 (壁ドンとやきそば)

毎日毎日カミさんとガールズに怒られてばかり。昨日も某ショッピングモールのエレベーターで2号に壁ドンして「俺の女になれよ…」と囁いたら「パパちゃんお願いだからそういうのやめて!周りの人が見てるよ!恥ずかしいよ!お家でやって!!」とつねられてしまった。だってお家にエレベーターないんだもん。

なんでか知らんけど気がつくといつも自分がいなくても平気なようにとそればかり考えている。「自分なんていてもいなくても世の中なんにも変わらねえし」という諦念プシガンガなのか「俺なんて生きてたって何の役にも立たねえし」というミジンコ無力感からなのかわからないが、とにかくいついかなる時に自分が消失しても平気なようにとそればかり考えている。言わば逆・燃える闘魂である。

まあでも実際にやっている事は新築マイホームだの巨額の埋蔵金だのといった遺産を残そうとかそんな事じゃなくて、「たまごかけごはんの作り方」だったり「上手な押し入れの片付け方」だったり「お金を使わない暇のつぶし方」だったりする。よく聞く話だが「難破ボートで同乗人に魚を与えるか?釣り方を教えるか?」という奴である。

でも逆に言えばこれはある意味大人として非常に無責任極まりなく、娘には少しでも豊かな暮らし、良い教育を施すべきという事もわかっている。わかってはいるが、残念ながらそんな財産を得られるような業種じゃないし、そのために人混みのエレベーターで娘相手に壁ドンする時間を削る気もない(無いのかよ!)。

俺は俺なのである。
俺はいつだって「これでいいのだ」と自分に言い聞かせ、これではよくない状況であればこじつけでもなんでもいいから「これでいい」と思える状況に現実を持っていく。どうしてもそれが叶わなければ音楽聴きながら散歩して公園のベンチで本を読む。自分が底辺に思えたら「デパートの開店時間に入店して全ての店員に深々と頭を下げてもらうプレイ」をすればいい。カミさんに嫌われようが一人ぼっちになろうが関係ない。そんな事こそどうでもいいのである。

「たったひとりも救えないくせに世界を救えるか!」というセリフがあるが、そんなのは共産党に任せておけばいい。その前に自分を救えないくせに他人を救えるかというやつなのである。

俺は俺がなりたい俺なのである。
あー情けなくて涙が止まらねえ。やきそばでも作ろう。

GachifloZ