めっちゃ暇なのでPayPayを登録してみた。
使う予定はない。
なぜならレジで「PayPayで!」と言うのが恥ずかしいからである。
CMの影響というか刷り込みというか「PayPayで!」とレジ係に伝える自分の姿が宮川大輔に思えてしかたないからである。縁の太い眼鏡をかけて、顔の横にスマホを持って、つばを飛ばしながら目をギラギラさせて店員に伝えているような気がしてならないのだ。
「お買い物」の99%が出勤前の昼ごはん用にパンをコンビニで買うだけの生活が続いている。服も買わないし、文房具も最近は会社の支給品だ。外食もすっかりご無沙汰だし、本屋も行かなくなった。
ちなみにレジでPasmoを使う時も僕は店員に「Suicaで」と伝える。Pasmoを使うのに「Suicaで」と伝える。なぜなら「Pasmoで」と伝えたらレジのお兄ちゃんに「Pasmoだってw」と笑われそうな気がするからである(←たぶん笑われない)。
イメージとしてSuicaのほうがPasmoよりメジャーな気がする。
逆に言えばPasmoのほうがマイナーな気がする。
「交通系マネーで」でもいいのだろうが、あえてマイナーなほうを選んで伝えるのがどうにも厨ニ病気質に思われやしないかと思ってしまうのだ(←思わない)。
昔からずっとそうだった。
ドコモよりデジタルホン、
野球よりサッカー。
WindowsよりMac。
新日本よりUWF。
AKBよりももクロさん。
昔で言うなら松田聖子より河合奈保子だ。
いろいろ時代錯誤のものも入っているが、こういった気質は今も変わらない。
言い方を変えれば厨二病というよりは「流行りに乗るのが苦手」なのかもしれない。
うまく流行りに乗れないから、あえて傍流を選んでしまうのかもしれない。
傍流にいれば流行りを考えなくていい。これは楽だ。
そしてたまに傍流が本流を凌駕することがある。
そうなった時はそれこそ得意満面だ。
「オレ、第一次UWFの旗揚げシリーズ、大宮スケートセンターに行ってるんだよね」
「94年に三ツ沢で観たエドゥーのフリーキックが」
「ももクロさん?ああ、2009年のTIFは最高だったね。」
「ベビメタや旧BiSはやっぱりライブハウス時代が」
いろいろ自慢だらけだ。
もちろん最後までブレイクしなかったものもたくさんある。
アイドルでいえば鉄道アイドル「ステーション♪」は本当によかったけれど、メジャーシーンに躍り出ることはなかった。
今は全く違うグループになってしまったけど、本当に良いアイドルだった。ねねちやきなりん、ほののん、みんな輝いてた。解散ライブにも行った。今でもよく聴く。みんな元気だろうか。
閑話休題、僕はPayPayを使う日は来るんだろうか。
それならなんで登録したよ?という話なのだが、それは「傍流好き」のB面ともいえる気質であるところの「なんでもとりあえずやってみようの精神」ゆえである。
かつて中島らもさんは「人の行く裏に道あり菊の花 」と詠んだが、まさにそんな感じで、無性に脇道にそれてみたくなるのだ。
「とりあえずやってみよう」の精神はとても大切だと思うし、ずいぶんと素敵な景色を見せてもらった。ダイヤルQ2で国際電話の請求が来たとか店の奥から怖いお兄さんが出てきたとか痛い目にもたくさんあったけど、痛い目見るのも人生の勉強だ。なにが怖くて何がヤバいか、今では肌感覚でわかるような気がする。まあそう言う割には今でも始終ドツボにハマってるけど。
うーん、やっぱりマイナー臭のプンプンするファミペイにしとけばよかったかなー?
GachifloZ