綾鷹カワウソ妄想譚

一生涯の愛をこめて

一家4人でワンルーム、その後。

今週のお題「間取り」

 

うちは4人暮らし(わし、おくさん、むすめ、むすめ)なのですがワンルームです。

以前はちゃんと◯LDKとかだったのですが、リフォームしてワンルームになりました。

むすめは年頃だというのに自分の部屋がありません。なんてったってワンルームですから。僕の書斎もありませんし、リビングもダイニングもベッドルームもありません。逆に言えばすべての空間が書斎であり、リビングでありダイニングでベッドルームです。

 

なんでそんなことになっているかというと、家の中に身体障害者ができたからです。

 

少し昔のある日突然、家族のひとりが身体障害者になりました。

お医者さんはご多分に漏れずというかなんというか大袈裟?に僕にこう告知しました。「運がとびきりよくて杖をついて歩けるようになったら奇跡」「いつ発作が起きて倒れるかわからない」「365日の介助が必要と思われる」エトセトラエトセトラ・・・。

 

・・・関係ないですけど「エトセトラエトセトラ・・・」って最近聞かなくないですか?「美化200%」とか「◯◯センセに捧ぐ」を見なくなったというつぶやきを最近見ましたが、エトセトラも相当に死んでませんか・・・

 

閑話休題、そんなわけでそんな家族がどうにかこうにか退院して戻ってくるのに合わせて家を段差ゼロのフルフラット&どこで発作起こして倒れてもバッチリ気がつけるように壁という壁をぶちぬいてワンルームにしたのです。

 

当時はまだ子供も小さくて、同様に目が届きやすいということもあり利点が多かったのですが、むすめが大きくなってからが大変でした。

ワンルームで壁がない、ATフィールドもへったくれもない、心の壁すら存在しえないこの家は全てがあけっぴろげでプライバシーはゼロです。しかも一生歩けないはずの人はシン・身体障害者とばかりに杖という名のアンビリカルケーブルなど無しでどこまでも遊びにいくし、玄関の傘立てにもう何年も何年も挿しっぱなしのその杖はアンビリカルケーブルというよりもはやロンギヌスの槍状態です。抜くと世界が終わるのか!?

 

と、いうわけでせっかくフルフラットな床は女三人の化粧品やら充電ケーブルやらアレやらコレやらが置きっぱなしで当初は大活躍していたルンバ君もいったい何年凍結状態なのか・・・。壁をなくしてどこまでも見渡せる空間には急場しのぎのようなカーテンが乱立する始末・・・。

 

あーもうほんとうにシン生活始めたい。

 

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