綾鷹カワウソ妄想譚

一生涯の愛をこめて

ケダモノにご用心

今朝会社に来る途中、気がつくと久々に通りすがりのお姉さんをいかに押し倒すかという脳内シミュレーションを組み立てていた。もちろんアテはないし実行もしないので逮捕だけはマジ勘弁だ。

そしてその時思ったのが「ああ、オレは常にこうやって来るべき未来(来ねーよ)に対する対処法を模索していたのだな・・・」ということだ。まだ来ぬ未来に対してどう対処するか?という脳内シミュレーションというのは実に大切なことで、生活にも仕事にも大いに役立つスキルだ。毎朝ただうなだれながら駅までの道のりを通勤しているわけではないのだ。


この実に有意義な脳トレを本当にずっとやってこなかった気がする。
それどころか「なんとかなるさ」「なるようになれ」という思考停止ばかり繰り返してきたような気がする。これじゃあダメだ。やっぱりやりたいことは実現させよう。どうやったら実現するか一生懸命考えよう。他力本願じゃなくて自力でどこまでやれるか考え抜こう。考えて考えて、そしたら道は開けるかもしれないじゃないか!


例えばこうだ。

向こうからお姉さんが歩いてくる。
僕はやや左に身体をずらし、僕の右側をお姉さんが通り過ぎるまさにその瞬間に身を屈め、胴タックルだ。そしてそのまま右肩にお姉さんを大きく担ぎ上げ、一気にホテルのベッドまで駆け込み・・・。

あるいはこうだ。

向こうからお姉さんが歩いてくる。
僕はすれ違う寸前までお姉さんが真正面に来るように歩を勧め、すれ違おうとお姉さんが身をひねったその一瞬の動きを読み、その力を利用してお姉さんをくるっと上下にさかさまひっくり返し、あたかもツームストンパイルドライバーの体勢となったお姉さんがめくれ下がるスカートを気にして両手で抑えている隙にそのままベッドに・・・

うーむいくら脳トレとはいえ常軌を逸しているな。つーか犯罪だし。
やはりここはクロロホルムか。クロロフィルじゃダメかな。葉緑素じゃやっぱダメか。つーかどっちにしたって犯罪か。


ここで声を大にして言いたいのは世界中のお姉さんは事ほど左様にケダモノたる男連中から身体を狙われているということだ。決して油断してはいけない。なにげなしに野郎の脇を通り過ぎようとするその瞬間、あなたは狙われているのだ。僕は心配でならない。地震も台風も怖いし警戒しなければならないけれど、本当は街を歩く男共がいちばん危険なように思う。


特に「私なんか誰も襲わないよ〜」と思うようなお姉さんが危ない!
男というケダモノは10代でも40代でもAカップでもFカップでも北川景子似だろうが山田花子似だろうが関係ないのだ。少なくともこんな日記を読んでいる時点であなたは相当に危ない。
十分に気をつけていただきたいと思い、あえて本心ではない脳内シミュレーションを公開する次第である。



ちなみにオーケン・・・じゃなかった、某ロッカーが「痺れ団子でお姉さんを昏倒させる」という計画をエッセイに書いていたことがあるが、僕は池袋の「鬼金棒」でカラシビ味噌らー麺・シビ鬼増しを食べた時に「この痺れは例の団子に使えるッ!」と確信した。あわせて気をつけていただきたい。

(つづく)