綾鷹カワウソ妄想譚

一生涯の愛をこめて

地雷原Xを倒せ! (轢死まで1m)

ふう、ひさしぶりに轢き殺されそうになったぜふふふ。

昨日はいろんなことがあった。
いろんなことがあったというよりは、いろんな情報が整理されぬまま俺の脳細胞に入ってきて混乱したというべきか。頭がハゲた・・・違った、頭がバグったと言ってもいい。意識が混濁し、知恵熱が出た。うーむこれからこういう症状はインフルエンザ夏菜子型と呼ぶことにしよう。

まずは有無を言わせず身体が痛い。
原因はわかっている。1月10日にさいたまスーパーアリーナで行われた「新春キツネ祭り」のせいだ。ライブ前半はモッシュッシュエリア前方でこれでもかと押し合いへし合いおしくらまんじゅうを行い、後半は後方で「これでもかー、これでもか。」と故・高田総統のごとく走り回りヤングなバカ共とぶつかり合ったからだ。2013年のすーちゃん生誕祭では右目がしらに青タンを作ったが、今回は右あばらの打ち身に右肘のスリムケだ。ひどい。老人虐待だ。泣いちゃう。

続いてやはり年末から続いていた杏果ちゃんの体調不良だ。これは昨日の復帰報告があったらしいのでとりあえずひと安心なのだけれど、やはりなんやかや邪推してしまうし、本当に心配なのだ。

夜は夜で「変なポワロ」を観せられてうーんうーんと唸ってしまった。
面白いとかおもしろくないとかそういう話ではない。なんかぐったりしてしまったのだ。これは作品の質の話ではない。陰陽師の人はTV・映画のポワロを実に上手にコピーしていて感心した。さぞや研究されたことと思う。ハゲてないこと、でっぷりしていないこと、そもそもベルギー人でないことには俺の灰色の脳細胞も目をつぶろうというものだ。だいたい三谷作品という時点でここらへんにツッコミを入れるのは無粋というかバカなのだ。
だがしかーし!あのアガサのこう静謐というかひんやりした空気感がどこにもない。その違和感がどうにも気持ち悪かった。コメディならコメディでいいのだけれど、どこかに冷たいナイフを忍ばせてほしかったと思うんでありやす。

そしてトドメは夏菜子ちゃんだ。
髪をばっさり切ってしまった。ばっさりにもほどがあるというくらい切ってしまった。ほとんど俺と変わらない長さだ。
あまりおおっぴらにしていないが俺は赤黄寄りの箱推しなのだ。そして俺は長い髪の女の子が好きなのだ。
もちろん美少女は髪を切っても美少女だし、彼女の価値がそれでどうこうなることは全くないけれど、俺は長い髪の子が好きなんである。半月型に切られたスイカをがぶつくのが好きなのに新宿TAKANOばりにサイコロ型に切られたスイカが出てきた気分だ。ぼんごのおにぎりをばくつこうと思ってたのにカウンターしかない店の握り寿しが出てきた気分だ。ニンニクヤサイマシマシと思って三田二郎に行こうと思ってたのに数寄屋橋次郎に来ちゃったみたいなもんなのだ。

三谷幸喜がダメなんじゃない。
新宿TAKANOは美味しい。
要するに単なる違和感なのだ。認識のズレだ。トリックスでいうところのデジャブだ。


しかし、実はこれ、なんでもないことだ。
どうでもいいことだ。

自分の軸は自分の中にしかないのでこれでどうってことない。
自分の軸を自分以外のものに定めているとこれはもう再起不能であるけれど、俺の軸は俺の中にあるのでどうってことない。単に慣れるまでほっとけばいい。新しい服は最初違和感があるけれど、着慣れてしまえばどうってことはない。たいせつなことはそこにはない。
I編集長の言葉を借りれば「底が丸見えの底なし沼」に惑わされはいけない。
どんなに離れていても泣いてばかりしてはいけない。立ち上がってそれを見つけに行くのだ。


というわけで疲れた身体をさらに別要因によって疲れさせることで疲れた原因を極小化しようと考え、夜明け前にえっちらおっちら走っていたら信号無視の車に轢き殺されそうになった。

よきかなよきかな。

GachifloZ