綾鷹カワウソ妄想譚

一生涯の愛をこめて

なぐりがき

こんにちは。

実はここだけの話ですが、今日は私のお誕生日なのです。
おめでとうございます!オレ!
いろいろあって誕生日プレゼントやクリスマスプレゼント、バレンタインチョコといった類をことごとく受取拒否する宣言をした身とあっては自分でこっそり自分にプレゼントを買ってあげるしかなく、でもそれはそれで結構楽しかったり嬉しかったりするのでヤな感じはないんだけど、今年は結局その自分用プレゼントを用意することが出来ず、その点はまあちょっとショボショボだけどまあ遅れたっていいよね、自分用なんだからと思ったり思わなかったり。

いや実は小学生の頃に欲しくて欲しくてたまらなくて親にねだりにねだって買ってもらったラジカセがヤフオクに出ていて、なんかすごく今更ながらに欲しくなったんだけど結局落札できなくて。
そりゃ金だせば落札できるけど、なんかある額までいくと「ちょっとソレちがうんじゃねーの?」と思ってしまってひいてしまって。
あーでも手にはいらないとそれはそれで残念というか悔しいというか。

まあでもめでたくまた一歩リアルおじいちゃんに近づきました。
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思えば小学生の頃から早くおじいちゃんになって読書と養蜂の日々、シルバーパスであちこち行き放題、映画はいつでも1000円で楽しむのだと、そしてそのために20代30代はしゃにむに一生懸命働くのだと考えてがんばってきたわけですが、実際こうやっておじいちゃんになってみるとロクに金はたまってないわ(本当は「ロクに」じゃなくて「全く」たまっていない)、年金だってもらえるんだかもらえないんだかわからないわ、カミさんにもガールズにも遅かれ早かれ捨てられそうだわ(まあそれはいいんだけど)、なんか人生設計通りにはいかないものだと思ったり思わなかったりしています。

特にここ数年は自分の中で18歳の頃と並んで大きな変化があって、それを考えると人生設計だとか計画だとかそんなもんクソ食らえとか思っちゃうわけです。やっぱりこう、自分以外は全てが波のように絶え間なく変化し、大河の流れのように自分の周りから行き過ぎるものでありますからして、全てのこだわりなんてものは捨てまくっていつも醜い裸体を自室の中で晒していればよいのだとか思うわけです。

この前ある本を読んでいたら「オレは絶対天国には行けないからオマエが代わりに神様にアリガトウって伝えておいてくれ」というセリフがあって、地獄行き列車に乗りながらも天国の神様にありがとうって思えるような、ああ、オレの人生もせめてそんな人生でありたいとジーンと感じてしまい、なんだかいろんなことがバカバカしくもあり、愛おしくもあり。

さっきも道の脇に倒れた自転車があって、「あーコレ起こしておかないときっとバチが当たるな。誰も見てなくても絶対バチが当たる気がする」ってもう心ががんじがらめなのよ。でもなんでオレが見ず知らずの自転車をよっこらせとかしなきゃいけないわけよ、アーン?みたいな気持ちもあって、やったら負けだみたいなわけわかならい感情もこみあげて、もう大変。ほとんどの人は気にもとめずに通り過ぎるであろう古いチャリンコひとつにもう心が散り乱れてるんだから、そりゃあ生きるのもつらかろう、オレよ!とか思うんだけど、それがオレだからなあ。

ま、結局通り過ぎたんだけど。ワイルドというかワルだろ?フフフ。とびっきりのワルなのさ!地獄行きさ!
・・・とまあ朝の出来事をこんな夕方までグジグジひきずってる程度のワルなんだけども。


あーあの時自転車起こしていればその自転車が実は人妻美人女教師とかで、しかもたまたまオレがそれを起こすところを目撃しちゃったりなんかして、さらにはちょうどその時その人妻美人女教師がダンナとうまくいってなかったりして、ああもう私どうなってもいいの!みたいなテンションで、そこに誰も見てないところで善行を行うオレを見てもういてもたってもいられずにこう、抱いて!みたいな。絶対そんな展開が待っていたはずなんだ。あー損した。すごい損した。千載一遇の好機を逃すとはまさにこのこと。うじうじ。


少なくとも小学生の頃にオレは今のオレを想像はしていなかったと思うが、今のオレは読書と養蜂の日々を送るおじいちゃんではなく、ポツネンと古いアパートに一人住まいして女のことばかり考えている数十年後のオレを想像できているから、これはこれで成長したということなのかもしれない。


まあいずれにせよお誕生日おめでとう、オレ。
今年も一年間生き延びられるといいな。


Gachiflo
ooooxxxxx