綾鷹カワウソ妄想譚

一生涯の愛をこめて

あめのにちようび

今週のお題「休日の過ごし方」

 

リハビリ日記。

 世の中変わったなあ。
昔は「玄関前に置いてくれ」ってお客も多くって、やがて「そんなのダメに決まってんだろ!」と夜間配達が始まって、そのうち午前指定やら果ては2時間ごとの時間帯指定やらが始まって。そんで結局玄関前放置サービス登場か。なんだかなー。なんかおかしい気がするけどまあ世の中そんなもんか。

 

そういやご近所預けってのもなくなったな。地方ではあるのかな。久しくそんな言葉すら耳にしなくなったな。つーかうちの右隣は確かおばあさんだったな。左隣がおじさんで。名前も知らないし顔もわからないけど。

オレがニンゲンギライだからご近所付き合いがないんだとずっと思っていたけど、両隣の老人たちはオレんちのこと知ってるのかな。表札も出てないし名前すら知らないだろうな。なんだかな。まあそんなもんかな。

 

 

 


日曜日だというのに今日もお仕事。
一日が長かったー。
もうほんとうに長かった。
早く帰りたい。
帰ってもすることはないが帰りたい。
帰ってごろごろしたい。

 

今日もなにもしなかった。
たくさんしたようで何もしていない。
本当にしなければならないことを一つやればあとはずっと遊んでいたってその日は「なにかをやった日」で、どんだけ雑務をこなしても「やらなければならないこと」をやらなかった日はなんにもしていないのと一緒。
僕はそう思ってる。
そして今日は何もしなかった。

こんな日は長い長い一日が終わっても充実感などなにもなく、ただただ徒労感だけが残る。

ほんのすこしだけ勇気を出して前に一歩踏み出せばいいものを、だらだらだらだらと別に今日やらなくてもいいことを山のように処理する。


まあでもそんな日があってもいいや。
僕の達成感や充実感なんて会社には実はどうでもよくて、山のように業務をこなしたのならそれはそれで会社にとっては価値のあることなのだ。


だがしかーし。
僕は僕が「やってやったぜ!」という仕事をひとつだけして、あとはふらふら遊んでいたいと思う。会社にとってはそちらのほうがよほど困ったちゃん社員なのだが、僕がそう思うのだから仕方ない。


家に帰ってごろごろして「ああ今日も何もしなかったな」と思うのは嫌だな。嫌だからちょっとだけ「やらなければならないこと」をしようかな。ちょっとだけね。ちょっとだけ。

別に全部終わらせなくてもいい。
ほんの数ミリでも前に進めばきっといい夢が見られると思う。


GachifloZ