綾鷹カワウソ妄想譚

一生涯の愛をこめて

器用貧乏の憂鬱

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リハビリ日記その2。

僕は他者との関わりが非常に希薄で、なんでもかんでも自分でやらなければならない人生を送ってきた反動から「器用(貧乏)ですね」と言われることが多くあります。
んで、あれこれよくモノを頼まれたりします。

昨日は「小箱を落としてしまい、蓋が開かなくなったので直してもらいたい」と頼まれました。
これが野郎なら即座に断るか無視するか桜花雷爆斬でも食らわせるところですが、きれいなお姉さんだったので鼻の下をデレデレ伸ばしながら「ふふふ、おじいちゃんにまかせときんしゃい・・・ここか?ここがええのんか?」と安請け合いをしました。

見ると箱の、フレームが少しゆがんでいました。
軽くトントン叩いてやると、蓋がパカっと開きました。
「うわー、すごいGachfloさんてば天才!!」と即座におだてられ、僕は本当に気分が良くなって、あわよくば一発、とも思ったのですが、冷静に考えれば「なんでこんなことが出来ないんだろう?」とも思いました。


ちょっと見ればゆがんでるのはすぐわかる。
ゆがみが蓋を開けづらくしているのは見ればわかる。
でもわからない。わからない人にはわからない。

わからないんじゃなくて、わかろうとしないんじゃないのか?
わかろうと考える事をしないんじゃないのか?
・・・と思ったのですがそういうものでもないな、と思いました。


先日、ガールズ1号(高1)に「絶対値の入った不等式の解を求める問題がひとつわからんのだが教えてしんぜしめんたり」と言われたのですが結局答えられませんでした。
僕は高校に入ってから英国社以外ほとんど勉強してこなかったので、「絶対値の入った不等式?なにそれ美味しいの?」状態なのです。いかに器用貧乏でも知らないルールのパズルは解けません。

でもわからないままなのは悔しいので、ネットで「やさしい高校数学」をググり、「ふんふん、絶対値というのはこういうルールなのか」とひたすら基礎の理解を進めています。

ガールズに聞かれた問題はさながら将棋の封じ手のごとくしてもらっていて、僕の理解が甲1女子に追いついたら再度解かせてもらうつもり。
数学はパズルなので、ルールさえしっかり理解したら後は頭の中の展開力応用力なのできっと解けるハズ。たぶん。


知らないことは無数にある。
「曲がったものを伸ばすと真っ直ぐになる」ということを知らない人もいる。そういう「ルール」を知らなければゆがみを直すこと出来ない。

そして、「知らない」のはその人がそれをそれまで知らないで済んだからであって、別にその人のせいじゃあない。能力の話でもないし、ましてや人間性の話じゃない。

かといって皆が教え合えばいいのかというと、それもまた違う。人に必要なものは人それぞれで、不必要なものだってたくさんある。
だから慢性的に困っていたり不要な手間を掛けてしまっていて、助けを求められたお姉さんにだけ教えればいいと思っています。えっ、野郎に頼まれたら?やりません、絶対に(笑)。

他者との関わりって本当に難しいね。


GachifloZ

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