綾鷹カワウソ妄想譚

一生涯の愛をこめて

うらやましい人

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夏のような暑さがやってきて、シャツの袖をめくる機会が増えてきました。

僕の左手首には去年サンタさんにもらったAppleWATCHが装備されているのですが、これまでずっとシャツの袖を伸ばしていたのでほとんど誰にも気付かれていませんでした。それが「袖めくり」によってあらわとなり、他人様の目に触れるようになりました。なんだかんだで目立ちますし。

「あっ、それAppleWATCHですか?」とか
「AppleWATCH買ったんですか?」とか
「バカじゃねえのAppleWATCH買ってやんの!」とか
様々な他人に様々なことを言われるようになりました(一部心の声含む)。

僕はそのたび「いやーずっと前からしてたよー」とか「サンタさんにもらったんでちゅう」とか微妙にツボを外したとんちんかんな受け答えをしているのですが、中に「いいなあ、それいいですねえ、いいなあ、うらやましいなあ」とずっと言ってくる女の子がいました。


僕はその人に対し「僕のほうこそ君がうらやましいよ」と心で思っていました。


僕は他人が自分の欲しい物を持っている時、その人に「いいなあ」「うらやましいなあ」と素直に言えません。「持たざる者」である自分を認めたくないし、「持ちし者」として他者を自分より高みに置くことが嫌なのです。なんてチンケな男でしょう。僕はこんな僕の性格が嫌で仕方ありません。

でもそういう(良く言えば)負けず嫌いこそが僕を成長させて来た気がします。素直に人を「羨ましい」と思えるような自分であったら今の自分はなかったでしょう。いつだって「今に見てやがれオレだって」とギラギラしていたからこそ今ここでこうしていられるのです、


ただ、「今の僕でない僕」のほうがいいヤツだったんじゃないかなーとも最近よく思うのです。

素直に人をうらやむ事が出来る素直なオレ。ああもうなんか全く想像つきませんが、きっとそんなオレはモッテモテでオシャレでスポーツ万能で楽器なんかも自在に弾けるような気がします。もちろん年収2000万くらいでリッチな暮らしをしていることでしょう。
いいなあ、うらやましいなあ。

 


うーん、しかしもう一人のオレがどんだけいいヤツか知らんけど、今のオレはそんなヤツ大嫌いだな(笑)。


GachifloZ