綾鷹カワウソ妄想譚

一生涯の愛をこめて

いちばん好きな映画は「ストレンジ・デイズ」です

リハビリは続く。

西友で買ったミントの葉っぱのあまりをベランダの空いている鉢植えに入れた。西友のだから半分しなびたような奴だったけれど、結構たくさん生えてきた。お料理に使えそう。ふふふん、こうなるとミントが映える白い食器も揃えたくなっちゃうね。春のパン祭りでも応募しようかしら。



昨日ひさしぶりに映画館で映画を観た。

あろうことか今年初映画かもしれない。
なんてったって「10年に1度の当たり年」であった2015年だというのにマッドマックスも観てなければジュラシック・ワールドミッション:インポッシブルも007も観ていない。こういったいわゆるハリウッド大作を1本観たら邦画の誰も観ないようなの1本観て、こまっしゃくれたフランス旅情映画みたいな奴を1本観るというペースだったのに、これじゃ単なる映画好きを自称するオバちゃんだ。せめて極道大戦争と脳漿炸裂ガールと恋人たちは観ておきたかった。洋画ならフォックスキャッチャーとバードマン、クリードくらいは観ておきたかった。


去年劇場で観た映画はなんと片手ぶんほど。
小さな恋のメロディの再映に幕が上がると予告犯とアメリカンスナイパー、ターミネータースター・ウォーズ、たったこれだけだ。インド・オブ・ザ・デッドを観ないなんてゾンビファン失格だ。

これも日曜日に家でグダグダしているからだ。劇場で観る時間は絶対あったはずだ、以前なら通称「アラマッ、ヤダッ、ンマー!おばちゃん」や「ポリポリポリポリプーンなポップコーン野郎」を避けるため早朝からロードショーに出掛けていたのに、去年は昼までグダグダしてたからだ。これはいかん。割れた腹筋もふにゃふにゃになるはずだ。これではイザという時、実に恥ずかしい。堂々と電気を点けたまま行為に及べるよう努力せねば。


思えば本も全然読まなかった。絵も描いてないし、ギターもベースも幾度埃をかぶらせてしまったことか。もう本当、これではバカになるのもうなずけるというものだ。というわけでこれからは平日のオフは遊び、土日のオフには必ず何かを観るか読むか演ることにする。これは脅迫だ。



ちなみに昨日観たのは「オデッセイ」。
原題は「MARTIAN(火星人)」だ。火星人とはいえヘルメットを被ったタコのようなクリーチャーの話ではない。火星へ惑星調査に出た御一行様のうち一人がうっかり火星に取り残されてしまい、地球では大々的にそいつのお葬式なんぞやってる間に本人は火星でじゃがいもを作り水を作り70年代のダンスミュージックに悪態をつきながらのほほんと暮らしていたという奇想天外なお話だ(本気にするなよ)。

しかしこの主人公、とにかく前向きで偉い。
「あなたってアホなくらい前向きね(はあと)」と女の子にことごとくバカにされるオレが「前向きなやっちゃな!」と思うんだからそうとうなもんだ。

次に火星に探査艇が来るのが4年後だというのに食料は31日分しかなく、火星であるからして水もなく、酸素だってほとんど無い。普通この状況なら仏の道にでも入りそうなものだけれど、この主人公は「火星のクソヤロー、学者をナメてんじゃねーぞ!」とばかりに排泄物と火星の砂で土を作り、水素と酸素から水を作り、植物を育てて酸素と食料を作りとやりたい放題。まあ真偽のほどはともかく、やっぱり知識は宝だ。


世間では年金が減るだのなんだの言ってるし、マスゴミは「老後に必要な費用はン千万」とかふれまわって不安を煽る。だがしかーし!少なくとも水と酸素くらいはあるだろう。そしたら充分だ。あとは知恵と工夫と好きな人への思いを拾ったチラシの裏かなんかにしたためた文集でもあればどーにかなる。家にある文庫本1000冊くらいとラジオがあれば当分はなんとかなるだろう。ああなんか18歳くらいの時を思い出すな。あの頃もそんな感じで生きていた。


今日帰ったらミントの隣にじゃがいもを植えてみよう。
あしたのために。

GachifloZ


追記
あー昨年「BiSキャノンボール2014」も観てた。まだ忘れてるのあるかも。
劇場で観る機会は少なかったけどHuluやWOWOWでたくさん映画観たんだよな、去年は。まあでも観たことを覚えているのが大切なんじゃないからな。大切なのは情緒の安寧だ。そして去年はたくさんいろんな所に行けて楽しかった。だからまあいいいや。ありがとう。