綾鷹カワウソ妄想譚

一生涯の愛をこめて

肌美しく心汚く

二十歳の頃は相当なイカレポンチでした。

とは言ってもよくある「オレも昔はヤンチャしててよ・・・ムフフ」といったやつではなく、大正時代のようなマントを羽織って学校へ行くとか、お酒を飲むお金がないので少ない量で酔いが回るように50Mダッシュや腕立て伏せを繰り返しながら酒を飲むとかそういうイカレポンチです。

あまりにイカレポンチで死にかけたことさえあります。
ちょっとだけ貧乏だったのでおかずが買えず毎日毎日白米だけ食べて暮らしてたらREALに栄養失調になってしまいました。あの時の医者の呆れ顔は今でも忘れません。


今思えばやることなすこと恥ずかしい限りなのですが、何より怖いのは当時は至って真面目にそういう行為を行っていたことです。だってそれってつまり今ふつうにしている事だって10年後20年後には赤面しきりな行為なのかもしれないわけです。あなおそろしや。

まあでも性欲が衰えているから大丈夫か。

昼寝をしているふりをして巡回中の保母さんのスカートをのぞき見ていた5歳の頃から「オレがこのように悪魔的性分である唯一の理由は性欲だ。将来ジジイになって性欲が衰えたらきっとオレは天使になるはずだ。それまでは悪魔として鬼畜として生きていこう」と考えていました。そしてとうとうそのジジイとなった今、俺は天使のはずなのです。羽根は未だ生えていなくとも、未だ輪っかが頭上15cmに浮かんでいなくとも、相当天使に近づいているはず。

天使・・・おじいちゃんの天使ってやっぱ相当イカレポンチだな。
結局俺はいつまでたっても俺のままということか。
良いんだか悪いんだか。


GachifloZ



今週のお題「20歳」