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綾鷹カワウソ妄想譚

一生涯の愛をこめて

たからものいっぱい

記憶に残るお買い物ってなんだろう。

初めて買った車?
買って2回しか使っていないヘッドマウントディスプレイ?
オシャレな店でひとり浮きまくりながら大好きな人のために買ったバナナクリップ?


物心つくかつかないかの頃、親に買ってもらったゴジラのソフビ。
今はなきブルマアクの紋章を足の裏に刻んだそのソフビは今も僕の机の上にある。でも彼が手にしていた東京タワーはもう何処かへ行ってしまった。
隣にはラジコンで動くマルイのゴジラ
勢いで先日買ったシンゴジラの第二形態第三形態は未だ未開封で箱の中だ。だって奥さんにバレたらすごく怒られるから。

 

マジンガーZのジャンボマシンダーは手足がもげてボロボロだけどいまだに飾ってある。
娘にはゴミにしか見えないようだが、これは暗黒大将軍バージョンとして楽しんでいるのだ。隣に五体満足で仁王立ちしているグレートマジンガーのジャンボマシンダーが本当に「わかる人にはわかる暗黒大将軍っぽさ」を増していてずっと捨てられないでいる。

 

子供の頃に買ったものだと他にGIジョーミクロマン、超合金シリーズなんかはどんなにボロボロになってもやっぱり捨てるんじゃなかったと未だに後悔している。今あっても何の役にも立たないけれど、それでも捨てるんじゃなかった。「卒業」は決して「捨て去る」ことじゃないと気付くのが少し遅かったみたいだ。

 

捨てたのではなく青年期に貧乏で売ってしまって後悔してるのが「宇宙戦艦ヤマト全記録集」。実売価格3万円。いまやオークションで3千円で投げ売りされているけれど、「小学生のくせに3万円の本を買ってもらった」ことが何よりも心に刺さっている。思えばこの豪華本以来お金を使わない子供になったような気がする。よほど買って後悔したんだろう。今でも親への申し訳なさでいっぱいだ。

 

 

18歳になって一人暮らししてからは「300円のママースパゲティで1週間暮らす」みたいな生活をしていたので「思い出に残る買い物」は殆どない。でもそのぶん「稼げるようになったらいつか買いたいもの」をたくさん見つけた。

ほかほか弁当の「うなぎ弁当」600円が食べたかった。
マックではなくモス、そしてウェンディーズバーガーに行ってみたかった。
回らない寿司で彼女にお寿司を食べさせてあげたかった。
ソニーのラジカセ。ビデオデッキ。ウォークマン
真っ白いスポーツカー。
横浜の新築マンション

 


昔買えなかったものが今は買えるようになった。
でも昔買ったものは今もう買うことが出来ない。
例えオークションで「当時物」を買っても、それは僕があの頃欲しかったときめきや憧れじゃない。欲しいものは欲しい時に欲しかった。

ボロボロになったおもちゃを見つめながら、それでも捨てちゃいけないよと幼い僕が今も教えてくれる。そして今手に入れたいものを手に入れるため、おじいちゃんとなった今日もまた知恵と勇気を振り絞れっ。


GachifloZ

 

 

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