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綾鷹カワウソ妄想譚

一生涯の愛をこめて

折れ櫛のチー

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バックドロップはヘソで投げろと鉄人ルー・テーズは言った。
僕は常々「ヘソではなくおっぱいで投げることは出来まいか?」と考えている。

相手の左フックをするりとかわし、風のようにすばやく背後に回り込みムンズ(死語)とおっぱいをわしづかみにする。そして美しい放物線のようなブリッジを描きながら相手をマットに優しく投げ落とすのだ。


もちろん女性相手の場合だ。いくら巨乳であろうと男の胸など触りたくもない。男相手の場合は世界で最も美しい言葉の響きを持つ関節技「腕ひしぎ逆十字固め」がいい。


と、そんなことを考えているとたまに自分がわからなくなる。

他人が自分をどう見ているのかなど尚さらにわからん。人の目など気にしなくなってかなり経つが、それでもやはり自分くらいは自分のことをわかってあげたいと思う時がある。


誰かの心情を推し量ろうとする時にはいくつかの技法がある。
単純なのは相手の発する言葉や態度からその人の心情を読み解く「直読み」だ。
また、相手が僕のように心を閉じている場合は「反射」という技術が有効。
これは相手に相手自身を語らせるのではなく、第三者あるいは環境、空間について語らせることで相手の心情を推察するというもの。

子供の学校の様子を知るのに「学校で嫌なことない?」と聞くのではなく、「おともだちでいじめられてる子いない?」と聞くわけだ。ここで「◯◯ちゃんが」「☓☓君がいつも」と答えが返って来るようなら現在の学校生活にあまりいい感情を持っていないと推察される。本人がいくら「楽しいよ」と言っていても、だ。


「先取り」という技法については実態が無く想像でしかないが、本人や周囲から描かれる未来から現在の状況を推測するものと思われる。

 

自分から見る他人というのは結構自分自身を映し出している場合が多い気がする。周りがいい人ばかりに見えるなら精神的にかなり安定しているだろうし、周りが敵ばかりに見える、あるいは他人の悪意ばかりが見えてしまうなら精神的にかなり荒れた状態であると言えるだろう。

「隣人を愛せよ」というのは自分のためでもあるのだ。

 

おっぱいバックドロップから「直読み」出来るのは「ハハーン、とりあえず俺はおっぱいが揉みたいのだな?」ということだ。そして「反射」で読み取れるのは組んずほぐれずをしていたいのだ。さらにはおっぱいバックドロップで相手を投げるという行為の先にあるのは勝利であり、これを「先取り」として考えれば現在かなりの劣勢にあると感じているわけだ。

どうにもいかん。
こんなにも読みやすい人間でありたくない。
読みやすい人間ではありたくないが、自分でも読めない人間ではいたくない。わかってあげたい。
複雑な乙女ゴコロである。

 

GachifloZ