綾鷹カワウソ妄想譚

一生涯の愛をこめて

陽が沈んだらあとは知らない。

敬老の日です。

日頃よりナウでヤングなおじいちゃんを公言しているので「今日くらいは敬われる機会があるだろう」と思っていたのに誰も敬ってくれません。どういうことでしょう。

まあ娘はまだ小学生ですしいわゆる「祖父」の称号を得るにはまだまだ時間が掛かりそうですが、それにしたって40超えたらもうみんな平等に「おじいちゃん」でいいんじゃないでしょうか。

おじいちゃんともなればとっとと表舞台から引っ込んで、若者がどんどん前に出ないといけません。影に隠れているのに敬われる・・・なんという特権階級でしょう。表に出ないでいいなんて、最高です。これまでさんざん最前線に立たされ続け、煮え湯を飲まされ早や四半世紀。ようやく解放されるのかと思うとなんとも感慨深い限りです。

おまけにシルバーパスはじめいろんなものが格安になったり各種入場料が無料になったりおっぱいもんでも怒られないとかといいことづくめという街の噂。やったぜおじいちゃん!高齢者バンザイ!オーレー!ビバ高齢者!!

しかし。だがしかーし!

現実は厳しい。敬老の日だというのに今日もお仕事。そして朝からどたばたどたばた。厄介事は誰かに振ってしまいたい。でも誰もいない。結局また俺がやっている。人生とはいったいなんだろう。カミさんはラルクのライブで大阪に行っちゃったしガールズ1号はリア充満喫中だし2号はカミさんちの実家へお泊まりだし、そして俺は…ああ無情、魂の六本木心中。

おじいちゃんだから仕事でミスしても仕方ないよね!
おじいちゃんだから渋滞ドライブの運転手をしなくても仕方ないよね!
おじいちゃんだから美人のお姉さんをいやらしい目で見ても仕方ない!
頑張ってね若い人\(^o^)/

これが虐待の連鎖というやつだろうか・・・。


・・・ところでおじいちゃんの私にはなんとも幸いな事に両親がまだ健在です。
しかし大型シルバーウィークだというのになんにもしていません。贈り物もしていなければ顔を出す予定も組めておらず、全くもって申し訳ない。親不孝ここに極まれりというやつです。これまで散々っぱら迷惑と心配を掛け、とてもここには書けないような好き放題をやってきたというのにこの仕打ち。もとより地獄行きとは思っていますがまた罪を重ねてしまったようです。

僕が地獄へ行って永遠の苦しみを味わうのは全くもって仕方ないことですが、善人の老夫婦を悲しませるのはやはり忍びないと思い花屋さんのホームページを見たら「敬老の日には遅れちゃったけどごめんねフラワーギフト」というのがちゃんとあって笑っちゃいました。そのまんまやないか。
思わずポチリ。おじいちゃんはみんな臆病者なのです。

GachifloZ