綾鷹カワウソ妄想譚

一生涯の愛をこめて

ロキソニンサルガッソー

いつも書いていることですが「面白い日記」を書きたいのです。
ですが、思うままに書いているとたいてい面白くありません。書いて書いて読み返して結局面白くないから削除してしまうといった事が続いています。たとえばこんな感じ。

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ギリギリまで寝て朝ごはんを食べずに会社に来たらなんだかぐだぐだ。
おまけに一週間くらい前から奥歯が痛くて日々ロキソニンを飲んでいる。飲み続けると耐性が出来てしまっていざという時に効かなくなるからあんまり飲みたくないんだけど、痛いものは痛いので仕方がない。「とっとと歯医者に行け!」という話んだけど、ロキソニンを飲んでいる間は痛くないので「痛くないのに歯医者に行く」のがどうにも腑に落ちず結局ズルズル薬を飲み続けるというバカ丸出し状態。

寝不足状態なんてことはカケラもないんだけど、寝ても寝ても疲れが取れない。どうせ疲れが取れないんならいっそ寝なくてもいいかと思うんだけど、なんだかんだで寝てしまう。しかし意識としては「寝ないでいいや」なので寝た気がしない。これも相当にバカ丸出し。なんか自分が檻の中の大車輪を走り続けるハムスターのように思えてしまう。

そしてそんなこんなだと時間の進みが異様に遅い。
時間の流れというのは不思議なもので、90分が30分に思える時もあれば30分が90分に思える時もある。ちなみに今日は後者。本当に時間の進みが遅い。時空の歪みに迷い込んでいるような気すらする。まるでサルガッソーだ。

楽しい時間はあっという間に過ぎていく。嫌だなあと思う時間は永遠のようにさえ感じる。あっという間に過ぎた時間と延々続くいや〜んな時間はいったいどっちが長いんだろう。ひょっとしたら圧倒的に楽しい時間のほうが長いんじゃないかとすら思うんだけど、体感的な問題でいや〜んな時間のほうが長く感じられるのだとしたらそれもまったくバカみたいな話。

平穏な日々なはずのにどうにもイライラする。
楽しい時は本当にいつもと変わらず無邪気に楽しいんだけどあっという間に過ぎてしまって、いちどダークサイドに行くと普段の3割増しでイライラしてしまう。

なんというか脳内で想定される未来に対して勝手にイライラしているような気がする。今はご飯を食べたばかりで全然お腹が空いていないんだけどこれから丸一日食べられないということがわかっている場合に発生する「お腹空いてないけど腹減った感覚」というか。わかりにくいな・・・。

わかりやすい例。
若いころは当然ながら「日々是発情期」。そしてそれを解消する宛は全く無かった。全く無いのだけれど、道を歩いていたら「ひょっとして綺麗なお姉さんが落ちているかもしれない」とか「ひょっとしたら家の下から油田が発見されて億万長者になり、結果綺麗なお姉さんがよりどりみどりに」とか考えることが出来た。未来に対して(たとえそれが妄想であると自覚しているとしても)希望があった。
しかし、おじいちゃんになった今では「どうやら路傍にお姉さんは落ちていないし軒下に油田も湧き出ない」という事になんやかやで気付いてしまうらしく、希望が消えて現実感だけが取り残されてしまう。
別にお姉さんが道端に落ちていないからといって絶望はしないけれど、現実を正しく認識してしまうことが心をモヤモヤさせる。これがイカン。これがヤバい。

現実とはなんだ。現実は確定した未来とは違うだろう。選択肢は無限にあるはずだ。家の下から油田が出るという選択肢が消えたとしてもお姉さんとねんごろになる選択肢は他にいくらでもあるはずだ。必要なのは諦めない気力だけ。元気があればなんでもできる。

そしてそれが最大の難関。

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ああやっぱり削除したい。
(つづく)