綾鷹カワウソ妄想譚

一生涯の愛をこめて

魔の山へ飛べ (理屈バカ)

わけあって今年は親族外の年賀状ゼロ達成か? と思っていたのですが律儀な人というのは世の中いらっしゃるもので、意外なことにたくさんの年賀状をいただきました。
それが全員女の人からというところが実に「私らしいなあ」と思うのですが、本当にありがたいことです。愛を込めてお返事書かなきゃ。

(実は野郎から年賀状が来た時のために味も素っ気もないデザインの年賀状も作っておいたのですが、こちらは使用しなくて済みそうです。ああよかったよかった。52円得したぞ。うまい棒でも買おう)

初湯を楽しみながら初読書をしました。中島らも著「砂をつかんで立ち上がれ」。
別に砂をつかむような苦境にはまったくおらず「なんでやねん!」とひとりツッコミを入れつつ、新春早々厨二っぽく江戸川乱歩著「芋虫」あるいは「盲獣」というのも大人としてどうかと思い、らもさんの心にやさしい一冊を手に取りました。らもさん本久しぶりに読んだけどやっぱりいいなあ。よーし次は「殺戮にいたる病」を読もう。

初ドライブは関越をかっとびました。
初ミュージックは紅白の余韻を引きずってMCZのMDFでした。
初映画は何にしよう。


そういえば年末の新宿ミラノ座さよなら興行で「マトリックス」を観たのですが、その中でモーフィアスが「空想世界にも重力などの基本原理は存在する」というようなニュアンスのセリフを言っていて、なーんかそれがずっとひっかかっています。

マトリックスの舞台は空想世界というか要するに夢の中ですが、例えば高いビルからビルへ飛び移ろうとした時、「落ちる」という基本原理に囚われている限り基本原理にのっとって落下するし、それから自らを解き放たることができれば落ちないわけです。
落ちるという意識に囚われている時は基本原理がきちんと発動し、解き放たれれば発動しない。

うーん。
現実世界では意識が囚われようが解き放たれようがビルからジャンプすれば重力の基本原理通り落下します。やったことがないのでわかりませんがたぶん間違いない。

あれーじゃあ初めからマトリックスの世界では「基本原理は存在しない、自由である」と言ってやったほうがよかったんじゃ?
あーそうか、基本原理は存在しないことを理解させるためには基本原理という存在についての潜在意識の構造を理解させなければならないのか。難しいなあ。

いつも自分が何かに囚われている感覚があるのでついつい理屈馬鹿っぷりを展開してしまいます。
自由になりたい。あなたを縛っているものはいったいなんなんだぜ。


GachifloZ