綾鷹カワウソ妄想譚

一生涯の愛をこめて

白夜は愛のうめき



ずっと更新していなかったのにここ数日まじめに日記を書いているのは単純に「なんとなく」で、「きまぐれ」で、特別な意図はありません。
僕にとって「日記を書く」という行為は結構モチベーションが必要で、だってなんつったって面白いことを書かなければいけないし、なにより「オチ」をつけなければいけませんから大変なのです(えっ、俺だけ?)。
やっぱりこちらとしてはニコニコしながら読んでもらいたいし、読み終わると同時に「うまいッ!座布団全部持っていきな!」と膝をたたいて欲しいわけです。

これは別にサービス精神旺盛とか作家気質とか精力増強とかそんなんじゃなくて、単に「つまんね」と言われるのが悔しいんです。バカだハゲだ変態ロリコン野郎だアイツは絶対夜な夜な女子更衣室のノブををペロペロペロペロ舐めてるタイプだと揶揄されるのがイヤでたまらないんです。(えっ、いや本当に舐めていませんよ!)

でも実はここ数日あんまり気負っていません。
よく言えば自然体、悪く言えば適当に書いています。
それがなんとなく心地よいからです。まあずっと書いていなかったのでリハビリみたいなものでしょうか。

今、カレンダー片手に来月のスケジュールを立てているのですが、11/23、「勤労感謝の日」がふと目に止まりました。
あれ、労働讃歌を出したのは去年?一昨年?
ああ、去年はサラバだから一昨年か。
宿願の紅白初出場をかけた秋の勝負曲だというのに頭にネクタイ巻いてPVじゃ酔っ払って拡声器持ってシュプレヒコール!って「さすがにそれは」って感じで結果も案の定でしたが、もし今年の勤労感謝の日にこの曲を出していたらどうだったんでしょうね。ぜんぜん曲の評価も違うんでしょうね。バカ売れしたりして。今や労働讃歌はキラーチューンの一つですしね。いいかげんですね。

結局勝負曲だとかなんだとか、あんまり関係ないんでしょう。
聴き終わって「ううぬ、実によく考えられたコード進行だ」とか「一見シンプルに思えるこのサビのフレーズも実は超絶技巧で云々」とか、本当はそういうのあんまり求められていなくって、単に「ああ、いい曲だな」と思えるような、そんな曲が「いい曲」なのかもしれません。

おしゃれなフレンチや気取ったイタリアン、飛騨高山の職人が技巧の粋を極めて作り上げた繊細無比な精進料理よりも、なんでもない市井の主婦が好きな人のためにぎゅっぎゅっと握ったおにぎりのほうが美味しく感じられるような、そんな日記を書きたいなあと最近の僕は考えているのです。

GachifloZ