綾鷹カワウソ妄想譚

一生涯の愛をこめて

天ぷらでダイナマイトを揚げよう

ヒマなのでもう少し。

僕は他人とかかずらうのが大嫌いというか大の苦手なのです。特に相手が男だと、それがたとえ幼稚園児であろうが90歳を超えたおじいちゃんであろうが全て敵となり、決して馴れ合うことができません。

もうこれは病気というかビョーキ以外のなにものでもないと思うのですが、これが自分というものなのでいたしかたありません。

なんでそんなに男が嫌いかというと負けるのが悔しいからです。背の高さで負けるのも悔しいし、学校の成績でも悔しい。住んでいる家の広さでも悔しいし、貯金の額でも悔しい。要するになんでもかんでも悔しいのです。まあどんな人にも取り柄みたいなもんは一つや二つあるもんで、僕にもそれなりに取り柄らしきものはあるような気がするのですが、それでも全然ダメなのです。まわりの男が全員自分より上に見える。

わかりやすく言えば、国語英語算数理科社会と五教科の通信簿があったとして、僕の成績が国語4,その他ぜんぶ5だとするじゃないですか。そんで隣の席のクソ野郎が国語が4,他がみんな1だったとするじゃないですか。僕はこの場合でも「ま、負けたあッ!」と思ってしまうのです(←バカ)。

誰かより全てにおいて上位なんてことは世の中の仕組みとしてどうにもありえないようだということはおじいちゃんになってやっとわかってきたのですが、僕はそれが未だに理解はできても受け入れられないのです。

これはつまり完全な劣等感です、誰しも長所があり、短所がある。そしてもし万人のその長所だけを見つめる人がいたとしたら、そいつは現在過去未来、全世界誰一人にも勝てない「世界最弱の男」なわけです。

つまり事ほど左様に他者と自分を比べるのは愚かなことなのです。そして事ほど左様に僕は愚かしいのです。だから僕の言う妄言など信じてはならないし、だからこそ僕の見る景色は美しいのです。絵空事だから。

GachifloZ