綾鷹カワウソ妄想譚

一生涯の愛をこめて

夢の銀河鉄道


こんにちは。今日はお休みです。

道を歩いていると人とすれ違うじゃないですか。で、ぶつからないように右に左にこう、車でいうところの車線変更するじゃないですか。時折コントのように右に逃げたら相手も同じほうに避けて、こっちが慌てて左にずれると相手もずれておっとっとみたいな。そういうのあるじゃないですか。

僕はコメディアンでもないし可愛い女の人以外と身体を接触させるのが大嫌いなので、たいていは相手が僕を感知して動き出す前にさっさと道をゆずってしまうんです。めんどくさいから。

でも中には全く譲るそぶりすら見せない人もいるんです。「オマエが譲って当然、俺は我が道を行くのみ!」というラオウあるいは海原雄山みたいな人がいるわけです。そうするとなんかさっさと道を譲った自分が敗残者みたいな気分になってすごく嫌なんです。見下されたみたいというか。

さっきもキラー・トーア・カマタみたいな顔したオバチャンがそんな感じで、僕はすごく嫌な気持ちになりました。
僕はほんとにオバチャンが嫌いなんです。ズーズーしくて人の話を聞かず自分のことしか考えていない。くだらないプライドばかり高くて人を見下しては喜ぶ。自らのブヨブヨの身体と心は棚に上げ、腐臭を蒔き散らかす。あーもうほんとに嫌。

誤解の無いように言っときますがオバチャンというのは中年女性の総称たる「おばさん」とは違いますよ。若くしてオバチャンもいるし、40代になっても50代になってもオバチャン化しないかわいい女性はたくさんいます。あなたもきっとそうでしょ?オバチャンというのはそーゆー名前の妖怪なのです。ああ怖い。つーか嫌い。

・・・とクサクサ思いながら歩いていたら森三中にいそうな女子高生が向こうから歩いて来ました。彼女は僕の進行方向直線上を歩いています。僕はやはり反射的に道を譲りました。

彼女は僕とすれ違う時にすっと頭を下げました。
ほんとに何気なく自然に。
だから僕は今、すっかりご機嫌です。
うーん、恋かしら。


そうそう、昨日素敵な夢を見ました。
超常現象かなにか忘れましたが家のベランダから満天の星空が見えたのです。それはそれは美しく輝いていて、中には銀河のような光の渦もあってゆっくりと回転を続けながら広大な宇宙空間をゆっくりと移動していました。本当に本当にそれらはすべてが美しくきらめいていて、人がどんな電飾をどれだけ飾り付けようが決して叶わないであろう荘厳な光景でした。

僕はガールズに「すごい!すごいよ!みんな来てごらん!」と声を掛けたのですが、彼女たちはカミさんと一緒にアメーバピグに夢中でちっとも興味を示しません。誰も僕の言うことを聞いてくれないので「バカだなあ、こんな美しい世界がすぐそこにあるのに気がつかないなんて!」とボヤきながら独りで果てしなく光る宇宙を眺めていました。

すると突然、「田舎に引っ込んで隠居して油っこいものばかり食べてたら頸動脈に血栓が出来て片目が見えなくなり結構な手術をやったのに一週間で病院を出てきて再び油っこいものを食べまくり『次の手術は70年後ってことだろ!』と息巻いている」でおなじみのマイ親父さんがやって来て「おお〜綺麗だな!生きてて良かったな!」と抜かすものだから僕なんかとても微妙な顔で「うーん、これもまた人生」とつぶやくのでした。

うーん今日もオチが無い。
これもまた人生。

GachifloZ
ooooxxxx